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デザインとプログラムと、なんだろう

手に取るフライヤー・遠くで見るポスター

手に取るフライヤーと遠くで見るポスター、両方に使用するとしたら。

2023.09.23

最近は紙のデザインを多く制作実績に掲載しているせいか、グラフィックデザインの会社に見えてしまわないか心配ですが、本業はウェブサイトとウェブ系システム開発です。
とはいえ、またグラフィックデザインの話です。

今年の初夏頃からリアル開催のイベントも増え、ポスターやフライヤーのご依頼をいただく機会が増えました。
ご依頼いただく際におうかがいしている「使い方」について、話し合う機会があったので、まとめの意味と、今フライヤー・ポスターをお考えのお客様にご案内の意味を込めてブログに書いています。

どうやって使うのか。

たとえば、どの様な形で見ていただくものなのかをお伺いしたいです。
1. 壁に掲示する
2. テーブルに似たようなものが並べられて、お客様が好きなものを選ぶ
3. 封書で郵送する
4. 説明会や展示会で手渡しする
5. 説明資料として使用する

1.2.のような場合
ライバルとなるものがありますので、「目を引くアイキャッチ」となる分かりやすい画像や簡潔なキャッチコピーが重要になってきます。
1. のケースではポスター、2. のケースでは裏表のあるフライヤーになるかと思います。
3.4.5のような場合
お客様が見るということが確定されていますので「読みやすさ」「伝わりやすさ」が重要になってきます。

前者では大きな写真やコピーなどのアイキャッチが必要ですが、後者では目立つアイキャッチは不要で、分かりやすい見出し、読んでいて苦にならないボリュームの文章、段落分け・章分けが重要になってくると思っています。

文章の塊は誰でも嫌いで、興味のないものは無意識に飛ばしてしまい読みませんよね。でもちょっと気になるフレーズ、キーワードが目に飛び込むと、その周辺から読むようになり、もっと知りたくなると文章の塊でも読んでくれる。
その段階をつくることが重要なのだな、と感じています。

こういうデザインは「センス」よりも「文章表現力」なのだと感じています。
いや・・・パワーポイントやWordなどの資料でも読みやすく書かれていると「センスある!」と思ってしまう。
そもそもセンスとは何だ???

手に取るか、遠くで見るのか

弊社で制作する中で最も多いのが、手にも取る、遠くでも見る、というポスター・フライヤー両立のパターン。
これは上記の両方の要素を持つもので、同じデータをA4とA3または、A4・A2・A1で印刷する、というもの。

一番上の画像では両極端な例で、
左は同封用のA4フライヤーのみで使用するデザイン、右はA0版のタペストリーのみで使用するデザインです。
制作時はあんなに気にしている文字のジャンプ率と、一番小さい文字のサイズ。こうして並べてみると、一番小さい文字のサイズはあまり変わらない・・・。
でもぱっと見0.3秒で入ってくる情報量は、圧倒的に右のタペストリーですよね。

弊社のポスター・フライヤー制作事例は、ほとんどが両立デザインです。
ポスター用にデザインを作り直すと、制作費がもったいないですし。
ポスターフライヤー制作事例