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デザインとプログラムと、なんだろう

自分のために料理は作らない

自分だけのための「豪華な料理」は作れない。

2018.02.03

大雪の日、事務所を休業にして自宅で仕事をした日があった。
月末・月初めは忙しくなってしまい、不規則な毎日だったので食事もバラバラ。
そうめんを茹でて食べる、みたいな適当な食事。
ひとりで食べる食事はいつもこう。

これが、子供が熱を出して家にいる、となると急に食事に気を遣う。
夫と3人となると量が増えさらに気を遣う。

以前、友人が「食事は自分のため。私が食べたいものをつくる」と言っていた。
私も同感。
でも自分だけのために作る食事と、家族に作る食事は質がちょっと違う。
自分の為だけに手の込んだ料理は作れない。
食べてもらえるからこそ、つくる。
食べたものが体をつくると思うから、子供の食事には気を遣う。

結局のところ、自分が何か手間をかけるものは、必ず
「誰かのため」であるということだ。

仕事もそう、同じだと思っていた。
お客様のため、家族のため、誰か待っている人のため。
やみくもに仕事ばかりしていた。

・・・・

仕事ばかりしていたら、近くで苦しんでいる愛犬に気づけなかった。
犬の瞳が1月6日に亡くなってしまった。
やっと文章にできているのは、ある程度整理がついたからなのだけど、亡くしたばかりはひどい毎日だった。

何のために仕事をしてるんだろう。
誰のためにがんばるのだろう。
理由が見つからなくて、泣いてばかり

昨年末、東京に住んでいる叔母が亡くなり、悲しみと同時に、繁忙期の忙しさと、遠方での葬儀に少し疲れたりもした。
それも愛犬のことをないがしろにした理由になったけど
実際に亡くしてしまって、いろいろ気が付いた。

「変わらなければいけない。」
今は、語らないワンちゃんが与えてくれたものの大きさに感謝している毎日。
息子を持った時にも人生が変わったと思ったけど、
ワンちゃんを亡くして、また人生が変わった。

————-
瞳が元気な時は、訪問してくださったお客様にもかわいがっていただき、ありがとうございました。
亡くなった報告をSNSでしたら、心配してくださった方、お花をいただいた方、そして過去にペットを亡くされた方からあたたかい声をいただいたり、ご高齢のワンちゃんと暮らす方からもいろいろと質問をいただいたり、感謝の毎日でもありました。
同じ思いをした人がいる、これは支えになりました。

こんな報告を会社のブログでするのはどうだろう、と疑問もありましたが「嘘はつかない」「感動したことや感情の変化は書き記そう」と決めていたのでこれを書かずには嘘になると思い、書かせていただきました。

私ががんばれるのは、やっぱりだれかのため。
待ってくれている人、
期待してくれる人、
家族、愛犬。

明日も無理せず、がんばろう。