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2022.11.14

The man who loves walking will walk further than the man who loves the destination.
「 歩くことが好きな人は、ゴールを目指している人よりも遠くに歩ける 」

この言葉は10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議で日本ハムファイターズからドラフト3位指名を受けた加藤豪将選手がメージャーリーガー時代に当時のチームのメンタルコーチから言われた言葉だ。

加藤選手はメジャーリーグを目指してプロでは9年間、毎日練習に取り組んできたが、2022年4月9日についにメジャーデビューをしたときになぜか少しも喜びを感じなかったという。

加藤選手の中でメジャーリーグという目標を達成することよりも目標に向かって取り組んでいくそのプロセスの中で日々野球がうまくなっていく自分や、そこに夢中になっていることに喜びを感じていたのだそうだ。

今は様々なSNSがうまれて、キラキラした人や、若くして成功している人、すごいスタイルの良い人や、筋肉隆々な人などなど、いいとこばかりが切り取られて発信されている。

そして、そうしたものを常日頃から目にするうちに、「早く成功しなきゃいけない」、「私も早くこうなりたい」といった気持ちが生まれてくる。
その気持ちは大切だと思うけど、そういった気持ちが始めた頃の気持ちを忘れさせ、時には間違った方向へ進んでしまうきっかけにもなっていると思う。

最近はフィットネスブームでジムに行っている人も増えた。筋トレYouTuberも大勢いて、彼らは高級車に乗り、タワマンに住んでいて一見輝いて見える。けど、実際は薬物を使って身体を大きくしている人も多い。

最初は好きで始めたことなのにそういうキラキラした人達を目指すがあまり、安易に薬物に手を出してしまう人が最近とても多い。そんなことで手に入れた体に自分自身は納得できているのだろうか?

今はどんなことでも結果が求められて、そこに至るまでの過程がすごい軽視されていると思う。(筋トレ業界ほどわかりやすくはないと思うけど)

加藤選手が会見でおしゃっていた言葉はまさに、
今のSNS社会で失われている大切なことを思い出せてくれる言葉だと思う。