感情デザイン
2022.08.07
先日来社してくださった、お客様であり、多方面で活躍されているデザイナーさんとの話で「感情」に関わるような話が多く、とても共感した。
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「モノを買う」「手に取る」「来店する」
という行動には小さな小さな感情が関係するというのは当たり前のように思えるが、難しくてとても重要なのは「自分の感情」を理解することだと思う。
存在することにも気づきにくい小さな感情。
気づいた上でお客様の商品やサービスを表現することで、それを目にする人にも意図的に小さな感情変化を提供できるようになる、そう思ってる。
先日、スタッフに話したことは
自分の小さな感情を理解するには、増幅させないと分からない。
その時の小さな感情が何だったのかを膨らませて考える。
この「感情増幅」は仕事をする上ではとても役立つものだけど、これがもちろんプライベートでも効いてくる。良いことの方が多い。
・ささいなことで傷つくことが極端に少なくなる
・うれしい!ありがとう!の表現が上手になる
・電話対応が上手になる
・自分のこと、相手のこと、ちゃんと丁寧に考える癖がつけられる。
そしてデメリットももちろん。
殆どが弊社内でのこと。
・社内では取り繕う表現をすると嫌がられる
・嘘やたてまえを嫌われる
・嫌なものは嫌と言えと言われ困る
一般的に感情は顔や態度に出すことはあまり良くないというけど、少なくとも弊社内ではこれは崩しておきたい。人の行動はやはり「感情」に大きく左右されているから、自分の「感情」と向き合うことで、自分以外の人の感情に対しても敏感になれる。
最初は未熟だったり、少々失礼な感情表現があるかもしれないけど、それは経験が次々と補ってくれるもの。
そういえば、人の「思考」は年齢とは無関係だとどこかで聞いた。
増えるのは知識と経験のみ。
根本となる「考え方」は年齢は無関係。
脳は年をとらないのか、と理解。
19歳も79歳も考えてることは同じ。
経験と知識がそこに加わっているかどうかの違い。
この考え方、頭の中に持っておくとどの年齢の方にも同じフィールドで考えることが出来て良かった。22歳のお客様にも82歳のお客様にも同じように考えることができる。
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本質が素晴らしいサービスや商品は、ふつうに売れば売れるし、売れ続けるけど、この「小さな感情変化」をデザインで加えることができたらスタートダッシュが各段に上がる。
やってはいけないことは、デザインだけでモノを売ろうとすること。売れ続けなければ意味が無い、だからデザインだけを見せるようなものはつくらない。お客様の心に残して良いのはデザインではなく、あくまでその商品やサービスの質の良さ。
先日来社してくださったデザイナーさんは、商品を売る場合にその商品のすべてを理解し発展させている。発展させるのはデザインだけではなく、商品そのものに対しても辛口な意見も含めて提案している。
こういった「人との出会い」にも感謝。
出会いは貴重。
株式会社さいた代表
A型かに座。朝2時間をジムで過ごす毎日。1年でマイナス15kg、その後1年停滞中。ダイエットは継続中です。