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デザインとプログラムと、なんだろう

そもそも夢は思考の一部。考えることも、空想することも、思い通りにできる可能性がある。

2022.12.16

25歳くらいの時だっただろうか。
技術職で、朝まで飲んで遊んでは、仕事も楽しくできて、今思うとどんだけ体力があったのかと思う生活をしていたと思う。
その頃、毎晩のように、いわゆる「金縛り」というものに悩まされてた。
蛇、重低音の音楽、女の人などなど、いろいろな「怖いもの」が登場してきて、本当にこわかったのだけど、ある時から怖くなくなった。

当時、何かの特集で「金縛り」の原因を解説していたのを見たからだ。
この状態は、身体は眠っているのに脳が半分覚醒していて、半分眠っているけど半分起きている状態なのだそうだ。身体が疲れているときに起こりやすく、脳が半分覚醒しているので「動けない」という感覚が恐怖を生み、怖い夢を見やすいのだそうだ。

この解説、とても納得した。
当時、身体はとても疲れていたし、
毎日楽しい技術職だったので、脳が覚醒していた時間は長かったと思う。

この納得の後、しばらくたって金縛り状態になっても、怖い夢を見なくなった。
むしろ「身体疲れてたんだな」と思えるようになった。

もうひとつ、
私の「夢」に関する大きなこと。
ユングかフロイトか、誰かが書いた(調べても難しかったので断念してしまったけど、)「人間は夢の中でも思考する」ということも、大きな影響を受けていると思う。

私は多分、ほぼ毎日夢を覚えている。
長いストーリーを覚えているときもあれば、ほんの断片の時もあるけど。
夢の中でも思考する、という言葉に納得してしまった時から、夢は毎日必ず見ていると確信していて、朝起きてすぐに思い返す。

夢の中でもアイディアを出したい。

フリーランスになって、仕事が追い付かずにいたとき、半分夢の中でデザインを考えたり、プログラムを解決したりしてしまったことがあった。
相当疲弊していたと思う。
それ以降、「夢の中での思考」は、眠る前から始めることを意識している。
思い通りに夢の中で思考し、寝ている時間も効率的に考えたいと思うからだ。
夢の中でもアイディアが浮かぶことがあるから。
こうなってくると少し変態な感じがするけど、それだけ一生懸命仕事と向き合っていたのだと思う。

そもそも夢は、「情報整理」の時間であって、「不要なもの・必要なもの・つなげておくもの・しまっておくもの」に「自分の意思」を加えて「片付け」をする時間。
寝る前からそれを始めればよいのだ。
でも、だいたいの人はこれを自然にやってるよね。

忙しい時には、デザインやプログラム、お客様のことを考えながら寝る。
見たい夢があるときは、その出来事と一緒に思い出しながら寝る。
そして、見たいと思っている夢は必ず見ている、と信じて頭と身体で理解すると意外にも翌朝は夢を覚えている。

良い夢は絶対、覚えていたいし。
アイディアも夢の中の思考からつくられることもある。

そもそも夢は思考の一部。考えることも、空想することも、思い通りにできる可能性がある。